新潟県十日町。自然と人の温かさがあふれるこの三ヶ村は、中越地震で村が一つ崩壊し、四ヶ村から三ヶ村になりました。
小学校は廃校になり、人の流出が止まらず、村がどんどん廃れていく。こだわって作ったお米も売れない。そんな状態でクライアントから依頼を受けました。村に訪れると、車よりもヤギが優先で歩いていて、それほどまでに安全でのどかな村。道端ではハーモニカを吹くお年寄り、歩道には手作りの干し物。三ヶ村のおかあちゃんたちの、持ち寄りごはん。一度で好きになりました。
クライアントは移住者で、先代の水落八一さんが亡くなる前に連れて来たヤギの八太郎が、煮て食うか焼いて食うかという村会議にかけられていた時、ヤギで行きましょうと切り出した私と三ヶ村の方で、八一さんのお墓参りに行きました。